旧ブログ 孔版印刷(有)大石孔版のブログ: 網点

2015年1月20日火曜日

網点

シルクスクリーン印刷ではグラデーションの表現がインクジェットプリンターやほかの印刷法とは違います。シルク印刷の場合 諧調、つまり濃淡の変化の部分をより大きいドット(点)で表現します。






























かなり昔の記事からの画像です。この画像だと少し大げさですが、目に見えて点が見えるくらいの諧調じゃないとプリントがつぶれてしまいます。


大きい点といっても少し離れたところから見ると自然なグラデーションに見えます。
近くで見ると点の大小がはっきりしているのですが、シルク印刷の場合一色一色に(力強さ)があるので高級感が出ます。


グラデーションに限らず写真の表現を印刷する場合にも点(ドっト)で表現します。

実はほかのシルク印刷も小さい点で表現されているのですが、シルク印刷よりもより小さい点で目ではわからないくらいの表現で印刷されています。

シルク印刷で細かい模様を印刷すると印刷部分がつぶれてしまうことがあります。









































































2枚あるうちの上はつぶれてしまってます。
下はきれいに表現されています。

下の写真の方が荒い網点で表現して、インクつくところつかないところがはっきりとしているので、細かい表現でも印刷できます。上の写真は細かい網点で表現して、これで印刷できればより繊細な表現が印刷できるのですが、本来インクの届いてほしくないところまで
浸透してしまい諧調が表現できずベタのようになってしまいます。


写真はTシャツにプリントしたもので衣類に網点プリントは大きいドットで表現(荒い表現)で印刷しないと上手く印刷できないのですが、紙やステッカーなどの場合はもう少し細かい表現も可能になります。

会社、印刷する人によって諧調の設定数値なども様々だとおもいます。
印刷後の結果インクが濃い方が良いと判断する人、薄くてもいいから繊細に表現させたい人。

シルク印刷でも写真のプリントやグラデーションも表現できますので、お問い合わせお待ちしております。