クラフト紙に白で印刷したサンプル |
弊社は製版、印刷をメインとして仕事を行っています。
ステッカーやTシャツなど、材料からこちらで用意して印刷するものもありますが、
基本的には素材を支給していただき印刷後お返ししています。
言葉を変えれば、ただ印刷するだけです。
印刷するだけなら簡単に思えるかもしれません。
しかし実際のところ、毎回同じ素材に印刷するわけではありません。
素材によって印刷の仕方、力の強弱、機械で印刷する者の場合にも毎回
印刷物にあったの設定をします。
毎回同じような設定で印刷とはいきません。
機械だけでなく、手で印刷することもあります。
手で印刷というのは手でスキージを持って印刷するということです。
このデジタル全盛の時代に手刷りかよ、と笑われることもありますが、
手刷りだからこそ対応できるものもたくさんあります。
デジタルとアナログを組み合わせて、
従来ではシルク印刷ではできないような表現もできるようになってきました。
木箱や暖簾、変わった形のものは人間の手で印刷します。
しかも1点物でやり直しがきかないものは失敗は許されません。
いざ印刷するときはなかなかの緊張感が走ります。
そもそも失敗なんてあるのか、ただ印刷するだけじゃないのか?
と厳しい言葉をかけられることもありますが、そうです簡単ですよ。
といえるくらい何が来ても確実にプリントできるようにしておきたい。
職人的な要素も含まれていますね。
実際に印刷失敗することもあります。
そのために予備をもらったり、くれぐれも失敗しないように時間をかけて印刷のためのセットやシュミレーションをします。
素材というものは無限にありますので、
聞いたことのないようなものに印刷することもあります。
実際にインキを乗せてみないとしっかり接着するかどうかわかりません。
印刷したことのある素材であればその場でもお答えできますが、
わからない場合は接着テストをしてから、印刷を受けられるかお答えします。
同じ白いインキでも、地の色によって印刷色の見え方は変わりますし、
素材によっていくつもあるインキの中からその素材に合うものを探して印刷します。
どんな職業でもそうだと思いますが、奥が深いです。
プリントのサンプルはそう言った意味でもとても大切です。
この素材にこの色で印刷したらどのような見栄えになるか、
どのような仕上がりになるか。
普段から準備しておくべきことですね。
濃く印刷したい場合、濃さばかりに意識が行くと細かい箇所がプリントされにくくなることがあります。
細かいところをきれいに出すことばかり意識がいくと、濃く印刷したい場所が薄かったりと、
インキと素材と版との兼ね合いも大事な要素です。
プリントサンプルは実際に仕上がりの予想が立てられますし、
お客様に一度確認していただくことによって安心感も得てもらえます。
印刷注文したいのだけど、ネットだと仕上がりがわからないしなあ。
と迷われている場合、もし材料や、例えば布の場合切れ端でも送っていただければ
サンプルを印刷することもできます。
お問い合わせください。
不自然すぎるお問い合わせなどこちらで対応できないと判断した場合は、
こちらから対応をお断りさせていただきます。